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防災頭巾

2007年09月26日
手作りのすすめ 10
先日、蔵を、義父が解体しました。

小さい2階建ての蔵。
何年たったものかわからないけれど、かなり痛んでいました。

解体するに当たって、中身を出すのを手伝いました。
貴重なものは、事前に他のところに移してあったので、要らないもの置き場になっていました。

その中から、皮のトランクに入った、防災頭巾が3っつ出てきて
義父は捨てるといったけれど、なんだか私がだめだといってもらってしまいました。

イメージ 1


よくうわさに出る義父の、母の話。
長女と20歳も離れて女の子3人の下に、待望の男の子、父を生み、
祖父は大喜びで、近くの大黒様の広場に、劇団を呼び地域の人を集めて、お祝いをしたという。
そしてまたその下に弟を生むのだけれど、
祖父は戦争で他界。



結婚したばかりの頃、イチジク山でイチジクが沢山取れて、
義母が行って見ないか?と言ったのか私が行商で売ってくると行ったのか、
楽しそうに毎日売りに行くのを見て、義母が
「ばあちゃんもこんなこと好きやった。」
と、いわれたことがあり、へーっ思ったことがありました。

女手ひとつで、行商をしながら、子供たちを育てたんだろうな。
畑もやったり、他にもいろいろやったと思うが、
たまに主人が、大好きだったと涙ぐみながら祖母のことを話してくれます。



防災頭巾を眺めていたら、子供たちを守ろうと、
ひと針ひと針手作りしたのかとジーンときちゃいました。
時代を超えて伝わってくるものを感じます。
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とろあ
Admin: とろあ

こんにちは。ソーイングblogです。 ハンドメイドで生活を豊かにと、服飾デザイナー兼パタンナーがcircular economyを広めるべく洋裁教室の指導をしています。
【ソーイングスクール】 洋裁教室を岡垣町で開催しております。やりたいと思って始めても、悩んで手が止まってしまう。そんなお悩みを解決。楽しいを形にし、何よりも物づくりの好きな人と話す。そこからの沢山のヒントがありそれが宝です。
【cotolis shop】
学び培った物づくりの技術。シンプルでも袖を通すと伝わるものを感じて欲しい洋服のショップです。→https://cotolis.jp/

Comments 10

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TROIS とろあ  

No title

kuboyanさんへ、機織も昔はされていたみたいなので、我が家で織られたものかもナーと思ってみちゃいます。

2007/10/02 (Tue) 10:41

TROIS とろあ  

No title

あけみさんへ、我が家にはお宝はなさそうです。ザンネーン。

2007/10/02 (Tue) 10:39

kubo  

No title

実際に戦火をくぐってきたものなのでしょうか。着物地で作られているのでしょうね。
イチジク採れるんですか?イチジクには目がなくスーパーで見かけると必ず買ってしまいます(*^o^*)

2007/09/29 (Sat) 23:31

あけみ  

No title

蔵の解体ってすごく興味があります。
近かったら、行ってみたかったです。
古いものって、結構、値打ち物が多いです。

2007/09/29 (Sat) 16:17

TROIS とろあ  

No title

mahaloさんへ、九州では使いませんが、千葉にいたときは使いましたよ。でもとても作ろうなんて思いませんでした。

2007/09/28 (Fri) 17:49

TROIS とろあ  

No title

ゆかさんへ、そうそう母の思いがひしひしと伝わります。おまけにものの無い時代、継ぎがしてあってなおさらです。

2007/09/28 (Fri) 17:46

TROIS とろあ  

No title

ちゃみさんへ、おばあちゃんには会ったこと無いけど何か伝わってきます。

2007/09/28 (Fri) 17:45

mahalo  

No title

息子の幼稚園に防災頭巾があります。今も昔も、そこのところは変わらずに引き継がれていくんだな。。。と思いました。

2007/09/26 (Wed) 14:37

ゆかぴん  

No title

へぇ~、とってもきれいな状態で残ってるんだね。
これは捨てられないよね。
写真で見てても、母親の想いって伝わってくるわ(*^_^*)

2007/09/26 (Wed) 13:57

-  

No title

不器用なちゃみはすぐ買っちゃうんだけど、心のこもった手作り品って胸がキュンってなるね。

2007/09/26 (Wed) 13:00