娘が気分が乗ったみたいで、こんなのこんなのと、
手で大きさを示しながら私に食い下がってくる。
「このくらいのくまを作りたいんやけど。」
「なんか型紙あったけど、すこし拡大してみる?」と、私。
「だめ、つくりたいんだって、型紙も自分で作りたいから手伝ってよ。
やり方おしえてよ。どんな形にしたらいいか。」
これが、言い出すとしつこい。
はぎれを引っ張り出してきて、ミシンも出してきて、裁縫箱も出してきて、
綿も出してきて、やる気は満々。
「胴体どのくらいか紙にまず書いて。かあさんが型紙作るから。」
はじめは何とか調子がよくおとなしく、胴体に綿をつめ、
手と足の大きさをきめて、縫い代をつけて切り、
綿を詰めて楽しそう。
手や足はほっといても勝手に型紙作って出来ていた。
「最後はかお!!!」
私が顔の型紙を書いていると、納得いかない様子。
「どうしてこんな形になるん??。変やん。
どことどこを縫えば、いいんかな。
なんか形がおかしいよ。もっと大きい顔がいいんだけど。」
こっちは必死で説明しても、ないたり怒ったりで、いつものように
伝わらなくて、イライラチャンが、はじまってしまった。
丸1日かかって、出来上がった時の、うれしそうな娘の顔!!!
「フエルトじゃなくて、中から縫ってひっくり返して初めてつくったんだよ。
かわいいよ~。ほら、ほら。」
(はー:: ほぼ ほっといたけど、わたしゃ疲れたよ。)
大きくなったというのに、布団に一緒に寝ていましたよ。